エクルズ子爵(英語: Viscount Eccles)はイギリスの子爵位。連合王国貴族。デイビッド・エクルズが1964年に叙されたのに始まる。

歴史

デイビッド・エクルズ(1904-1999)は保守党の有力な政治家で、教育相や労働相など閣僚職を歴任したのちの1962年8月1日にウィルトシャー州シュートのエクルズ男爵(Baron Eccles, of Chute in the County of Wiltshire )に叙された。ついで1964年1月14日にはウィルトシャー州シュートのエクルズ子爵(Viscount Eccles, of Chute in the County of Wiltshire )に昇叙した。この2つの爵位は、いずれも連合王国貴族爵位である。

その後初代子爵の死去に伴い、彼の息子が1999年にその爵位を襲っており、2代子爵ジョン(1931-)は同年に制定された貴族院法以降も世俗貴族として在籍し続けた92人の一人である。

なお、2代子爵の妻ダイアナ・エクルズは1990年に一代貴族としてノースヨクシャー州モールトンにおけるモールトンのエクルズ女男爵(Baroness Eccles of Moulton, of Moulton in the County of North Yorkshire )を創設しており、夫妻ともに貴族院に籍を置いている珍しい事例である。

ノースヨークシャー州リッチモンド近郊のモールトンにあるモールトンホールは現在ナショナルトラストの管理下にあるため、エクルズ卿とその家族は同邸宅を賃貸する形で居住している。

エクルズ子爵(1964年)

  • 初代エクルズ子爵デイビッド・マックアダム・エクルズ (1904–1999)
  • 第2代エクルズ子爵ジョン・ドーソン・エクルズ(1931-)

法定推定相続人は当代子爵の長男であるウィリアム・デイビッド・エクルズ閣下 (1960-)。

脚注

関連項目

  • 1999年貴族院改革後における世襲貴族在籍議員一覧

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