DENGEKI HIME』(でんげきひめ)は、アスキー・メディアワークス(旧メディアワークス)が発行していた月刊のアダルトゲーム・漫画雑誌である。左綴じの月刊誌で、発売日は毎月30日であった。

概要

1997年に『電撃王』の増刊として『電撃姫』の表題で発刊し、2001年より独立創刊して月刊化。2007年4月号より誌面のリニューアルを実施し、題字も従来の『電撃姫』から『DENGEKI HIME(以下、本誌)』とアルファベットに変更された。

しかしながら、アスキー・メディアワークス公式HP及び本誌奥付は『電撃姫』表記。本誌公式HP及び編集部連絡先(本誌奥付)は『電撃HIME』表記。フィギュアなどの付録には『電撃姫』と『電撃HIME』の両表記が使われており、『DENGEKI HIME』表記は表紙以外使われていない。

『BugBug』と並んで比較的早くからBLに理解を示し、BL系ゲーム情報コーナー「電撃若(でんげきわか)」を連載。後に同タイトルの増刊を刊行し、現在の『電撃Girl's Style』となっている。他社では『B's LOG』が先行して創刊し、後『Cool-B(クールビー)』・『GAMEピアス』など、BL・乙女ゲーム雑誌が相次いで創刊された。

創刊から数年間はアダルトゲーム雑誌で唯一表紙にイラストを使わず、女性タレントを表紙に起用していたが、2004年上旬より他誌と同様のイラスト表紙に変更された。2005年1月号では、前月から表紙に起用されたTonyがキャラクターデザインを担当していた縁で家庭用ゲーム『シャイニング・ティアーズ』(セガ)のヒロイン・エルウィンが表紙を飾っている。

また、姉妹誌『電撃G's magazine(以下、G's)』と同様に読者参加企画も実施していたが、誌面のリニューアルに伴い2007年3月号の『きみにおくるぼくのうた』連載終了を最後に停止している。本誌に連載された企画のうち『メイド イン ドリーム』は2002年にマリゴールドより、『からふる☆エデュケーション』は2007年にSOFT CIRCLE PARTHENONよりゲーム化されている。

2006年8月号まで小野田雅が編集長を務める。2006年9月号より『G's』編集長である高野希義が本誌編集長を兼務。2007年6月号より、今井利信が編集長に就任。2007年12月号より、寺岡利直が本誌及び『G's』両誌の編集長を兼務。2011年6月号より、本誌副編集長だった斉藤康夫が編集長に就任している。 また、本誌編集長である斉藤康夫は『電撃コミック ジャパン』創刊号(2010年)~2012年7月号まで副編集長を、2012年8月号~2013年2月号(2012年12月25日配信にて終了)まで『電撃コミック ジャパン』編集長も兼務していた。

2010年9月号から2011年11月号まで、漫画作品のみで構成された別冊付録「HIMEコミ」が、隔月で付属した。2011年12月号(通巻150号)で2007年4月号以上に大幅な誌面をリニューアルし、判型を従来のA4判から姉妹誌である『G's』と同じAB判に変更すると共に「HIMEコミ」を終了。新たに本誌にてアダルトゲームのコミカライズを中心とした漫画連載を開始した。

本誌は18禁扱いとなっているが『G's』他の雑誌広告では「18歳以上対象商品です。」としか書かれておらず「禁止」とは表記されていない。また、『本誌』及び「HIMEコミ」掲載の漫画は電撃ジャパンコミックスより刊行され、単行本は青年コミックとして発売されており、成年コミックの表示はされない。

「歴史的な使命を終えた」として2014年12月27日発売の「2015年2月号」をもって休刊となり、18年間続いた出版に幕を閉じた。

公式Webサイトはその後も残され、ゲームソフトの情報などを発信する媒体として2015年3月末にリニューアルされた。運営はキャラアニに変更されている。

2018年3月26日、公式サイトおよび公式Twitterにて、2018年3月30日をもって公式サイト更新の停止、同年4月2日をもって公式サイトを完全閉鎖する旨が告知された。

2021年3月2日には、7年ぶりに年齢制限なしの特別号「電撃HIME Festival! 『夜明け前より瑠璃色な』15周年記念特別号」が発売される。

本誌連載の読者参加企画

  • メイド イン ドリーム(画:すぎやま現象・文:山下卓)
    • Vol.7 - 2003年12月号
  • おちゃパラ 御茶ノ水女子学園パラダイス分校(画:福永ユミ・文:榊あゆみ)
    • 2001年4月号 - 2005年5月号
  • Master of Witches 〜激闘!! 魔法学園〜(画:すぎやま現象・西山ゆぅり)
    • 2004年6月号 - 2005年8月号
  • G爆ちゃん(画:伊能津)
    • 2004年10月号 - 2006年7月号
  • からふる☆エデュケーション(企画:パルテノン・画:YUKIRIN)
    • 2005年12月号 - 2007年1月号
  • きみにおくるぼくのうた(企画:桜森柚木・画:水瀬凛)
    • 2005年12月号 - 2007年3月号

本誌連載の漫画

別冊付録「HIMEコミ」掲載作品

 *2010年9月号から2011年11月号まで隔月付録(全8号)。

コミカライズ(読み切り)作品
「HIMEコミ」よりコミックス化されたオリジナル作品
  • まつりこんぷれっくす! イチリ (HIMEコミ Vol.01 - 05・本誌2011年12月号)
  • 1/8かのじょ 三色網戸。 (HIMEコミ Vol.02,04 - 06,08)
他、オリジナル作品掲載作家(五十音順)

 *綾乃れな・荒木祐輔・いるまかみり・桐丘さな・笹井さじ・しんしん・千樹りおん・鷹勢優・竹林月・都森すみと・どわるこふ・ひかにゃん・雛祭桃子・紫カジマ・ユキヲ

本誌連載作品

本誌読み切り作品

脚注

外部リンク

  • webアーカイブ



Dengeki Hime Dengeki Wiki Fandom

Dengeki Hime Issue 011 (December 2000) Dengeki Hime Retromags Community

Dengeki Hime Retromags Community

Dengeki Hime Issue 096 (March 2008) Dengeki Hime Retromags Community

Dengeki Hime Issue 125 (August 2010) Dengeki Hime Retromags Community