苫小牧市役所(とまこまいしやくしょ)は、日本の地方公共団体である苫小牧市の組織が入る施設(役所)である。
概要
現在地に移転
1948年(昭和23年)の市政施行当初、苫小牧市役所は、本幸町(当時は本町)の教育・福祉センター(旧市立総合病院)の場所にあり、1921年(大正10年)のコイノボリ大火後に建てられた町役場がそのまま使われていたが、1952年(昭和27年)現在地に鉄筋コンクリート3階建ての新庁舎を建設し移転した。
その後の市政の伸展、行政需要の増大に伴う機構の拡充、職員数の増加により庁舎狭隘となり、1956年(昭和31年)に2階建ての消防庁舎とエレベーター付きの望楼を増築。1964年(昭和39年)1月には消防庁舎に3階を増築し、議会関係の会議室、議員室、事務局等が設けられた。1966年(昭和41年)には本庁舎だけでは手狭となり、本町の旧苫小牧郵便局庁舎を第2庁舎として利用することになり、水道部、教育委員会、青少年対策室等を移転した。
現北庁舎の増築
1963年(昭和38年)の苫小牧港開港後、急激に人口が増え、市の業務量も増大し混雑した。このため、増改築をしたり、第2庁舎や森林組合ビル、駅前バスセンターなどに分散して業務を行っていたが、一度に用を足せないなどの不便があり、市民サービス向上のためにも、大規模な増築が必要となった。1970年(昭和45年)市役所中庭に現在の北庁舎にあたる部分を増築。消防庁舎3階の議会関係が旧庁舎3階に戻り、その跡には教育委員会、監査委員事務局、市史編さん室が、旧庁舎1階西側に水道部が入った。この増築も4年しか持たず、増築庁舎裏の車庫を改造して分庁舎とし、建築部、清掃課、駅前都市改造事務所を配置。1980年(昭和55年)旭町3丁目の苫小牧郵便局が現在地に移転し、旧郵便局庁舎を譲受けた。建物を改造し、1階を社会福祉会館、2階に建築部が移転。分庁舎の建築部跡には上下水道部の管理関係と総務部の一部が入った。
南庁舎・ロビー棟の増築
増改築と分庁舎で対処してきたが、一時凌ぎにしかならず、根本的な解決が迫られ、1977年(昭和52年)苫小牧市庁舎建設委員会規定を施行。全庁的な立場から増改築問題の検討を開始した。当初は現北庁舎を6階建てに増築する計画があったがさらに規模を拡大する必要性が生じたため白紙に戻した。結果、現北庁舎の前面、東西両サイドの棟は取り壊し、現北庁舎の南側に新庁舎を増築する計画となった。
1983年(昭和58年)3月に南庁舎(地下1階、地上12階)、ロビー棟(地上3階)が完成し、現在の3棟構成となった。28日から31日まで移転作業が行われ、4月1日に増築庁舎開庁式が行われた。
第2庁舎
本庁舎の狭隘化解消のため、1972年(昭和47年)建築の苫小牧法務合同庁舎を譲り受け改修し、第2庁舎として利用することになり、2008年(平成20年)6月に教育委員会が本庁舎8階から移転した。
フロア構成
出典:
本庁舎
かつて、苫小牧市の指定金融機関は北海道拓殖銀行であったが、1997年の破綻により、1998年11月より、苫小牧信用金庫に切り替わった。
ゆうちょ銀行ATMが設置されていたが、2024年3月1日に営業を終了した。
送信施設
- 屋上には、コミュニティFM局であるとまこまいコミュニティ放送の送信所が置かれている。
第2庁舎
アクセス
国道36号線、市道旭大通沿い。
- バス
-
- 道南バス、北海道中央バス、あつまバス「市役所前」下車
- 鉄道
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)「苫小牧駅」徒歩約17分
業務時間
- 平日8時45分から17時15分(土、日、祝日、年末年始は休み)
周辺
- 苫小牧警察署
- 三星中央店
- 苫小牧税務署
- 苫小牧市科学センター
- 苫小牧市民会館
- 苫小牧市文化会館
- 苫小牧市立苫小牧東小学校
- 苫小牧市立苫小牧東中学校
- かつや北海道苫小牧店
- 苫小牧民報社苫小牧本社
- 會澤高圧コンクリート本社
- 苫小牧商工会議所
- 苫小牧市民活動センター
- 出光カルチャーパーク(苫小牧市民文化公園)
出張所
- 勇払出張所(字勇払33番地 勇払公民館)
- のぞみ出張所(のぞみ町1丁目2番5号 のぞみコミュニティセンター)
- 沼ノ端出張所(北栄町3丁目3番3号 沼ノ端交流センター)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 苫小牧市『苫小牧市史』 上巻、苫小牧市、1975年。NDLJP:9569445。
- 苫小牧市『苫小牧市史』 追補編、苫小牧市、2001年3月。NDLJP:9572274。
外部リンク
- 苫小牧市
- 苫小牧市庁舎総合案内
- フロアガイド


