1962年ベルギーグランプリ (1962 Belgian Grand Prix) は、1962年のF1世界選手権第3戦として、1962年6月17日にスパ・フランコルシャンで開催された。

レース概要

ジム・クラークがF1初勝利を挙げた。クラークはスパが嫌いなサーキットであったが、1965年までチーム・ロータスで4連勝を達成している。F1初のモノコック構造マシンであるロータス・25にとっても初勝利であり、クラークとグラハム・ヒルによる6年間に渡るライバル争いの始まりでもあった。

ポルシェはストライキの影響により本レースを欠場し、新車804の熟成開発を優先させた。クラークは予選で12位に沈み、この年フロントローを奪えなかった唯一のレースであった。レース序盤にトップ争いを演じたのはクラークのチームメイトであるトレバー・テイラーとフェラーリを駆る地元出身のウィリー・メレスだったが、激しいバトルの末、終盤に両者は接触してしまう。メレスのフェラーリ・156は裏返って炎上し、テイラーのロータス・24もコース脇の木製の電柱をへし折り、それがコクピットを直撃する惨状だったが、奇跡的にメレスが軽症、テイラーが無傷で済んだ。3位のフィル・ヒルは本レースがF1最後の表彰台となった。リカルド・ロドリゲスは4位で初入賞を果たし、F1最年少入賞記録を20歳123日に更新した。2000年ブラジルGPでジェンソン・バトンが20歳67日に更新するまで38年間最年少記録であった。

エントリーリスト

追記
  • タイヤは全車ダンロップ
  • ^1 - マシンが準備できず
  • ^2 - No.4はルイスからアシュモアに交代したが、マシンが準備できなかったためアシュモアも出場できず、キャンベル=ジョーンズに割り当てられた
  • ^3 - エントリーしたが出場せず

結果

予選

追記
  • ^1 - ガーニーはヴォルフガング・ザイデルのロータス-BRMに競争力はないと判断し、決勝出走を見合わせた。

決勝

ラップリーダー
  • 1=グラハム・ヒル、2-3=トレバー・テイラー、4=ウィリー・メレス、5=テイラー、6-7=メレス、8=テイラー、9-32=ジム・クラーク

第3戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注

参照文献

  • 林信次『F1全史 1961-1965』ニューズ出版、1997年。ISBN 4-938495-09-0。 

外部リンク

  • STATS F1

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